イオン導入に適した美容液の成分
水溶性で粒子のこまかい成分が、イオン導入には適しています。
例えば、ビタミンC誘導体、アミノ酸、プラセンタ、トラネキサム酸などです。
イオン導入に使う美容液は無添加のものを
一般の化粧水には防腐剤や、香料などが使用されているものが多くあります。それらの化粧水をイオン導入すると、防腐剤や香料、その他の成分も肌に浸透してしまいます。お肌に炎症を招いたり悪影響を及ぼす恐れがあるので、一般の化粧水は使用しないでください。
必ずイオン導入専用の化粧水などを選んでください。
イオン導入の効果と仕組み
イオン導入器の最大の特長は、通常では届かないお肌の奥へ美容有効成分を届け、さらに浸透させることです。
コットンで化粧水を使ったりする通常のお手入れより数十倍~100倍の浸透力があることで、一度に多くの美容成分をお肌の奥へ届けることが可能です。なのでイオン導入器を使えば、気になる部分をケアすることもできます。
イオン導入・超音波導入・エレクトロポレーション導入の違い
超音波導入とは、お肌に100~300万回/秒の超音波振動を与えて皮膚に空洞化現象を起こして、美容有効成分をお肌の奥へ浸透させる美容方法です。イオン導入と違い、いつも使っている美容液などをそのまま使えます。
超音波をお肌に伝えるためには水を介さなければいけないので水溶性の化粧水などを多めに使うことが大切です。お肌への負担は大きいので、あまり利用はできません。
しかし超音波導入の最大の特長は、お肌の汚れ除去と細胞の活性化です。これにより、リフトアップ効果があります。
エレクトロポレーション(電気穿孔法:でんきせんこうほう)
電気パルスで細胞膜に小さな穴をあけ、そのすき間から美容成分を肌の奥にダイレクトに導入する技術です。
イオン導入では無理だった2つのことが可能になっています。
まず、イオン導入で不可能だったコラーゲンやヒアルロン酸など大きな分子の美容成分もお肌に浸透させることができます。浸透率もイオン導入の20倍だと言われています。また、イオン導入はイオン化のpH変化により刺激が発生する恐れがありましたが、エレクトロポレーションの場合はpH値が変わりません。
残念ながら家庭用のエレクトロポレーション機器は、医療や美容外科で使われているエレクトロポレーションとは違い、効果は現れにくいとされています。
イオン導入の美容液の選び方
自分に合った美容液を選びましょう。
ビタミンC誘導体が様々な悩みをカバーしているので初めて使う方にはおすすめです。
イオン導入での美容液の効果の違い
たるみ、しわ、ほうれい線、毛穴、クマなどの悩みには
・ビタミンC誘導体(コラーゲン生成)
・ビタミンE(コラーゲン生成)
・ナールスゲン(コラーゲン生成、エラスチン生成、ヒートショックプロテイン(HSP)の活性化)
しみ、そばかすなど美白の悩みには
・プラセンタ
・トラネキサム酸
・高濃度のビタミンC誘導体のイオン導入
毛穴の開きなどの悩みには
・グリシルグリシン(毛穴収縮作用)
活性酸素の除去、抑制には
・ビタミンC誘導体(抗酸化作用)
・ビタミンE(活性酸素抑制)
イオン導入の美容液を選ぶ際に注意点
・イオン導入にはイオン導入専用の化粧水を使用しましょう。
一般的な化粧水は配合の都合で、どうしてもお肌には好ましくない防腐剤や界面活性剤、香料などの成分が入っていることが多くあります。
この成分がイオン導入で一緒にイオン化され、お肌の奥まで浸透してしまうと肌トラブルを起こすこともあります。せっかくお肌のためにイオン導入をしているのに、肝心の美容液が原因でお肌がボロボロになっては意味がありません。
・コラーゲンやヒアルロン酸はイオン導入できません。イオン導入にビタミンC誘導体やビタミンE、プラセンタやトラネキサム酸などがよく使われることには理由があります。
お肌に良いというのは当然ですが、その他の理由として分子が小さいからです。イオン導入は電流を通し、分子を水に溶かしてイオン化する、という仕組みなので、分子が大きいとイオン化できずお肌に浸透しません。
お肌に良いと言われているコラーゲンやヒアルロン酸は分子が大きく、イオン導入で使いたくても残念ながら効果がありません。必ずイオン導入用の化粧水や美容液を使ってください。